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【社会】

城山ダム、緊急放流 相模川

 台風19号による豪雨で東京都や神奈川県などは、ダムの水位を下げるために緊急に放水量を増やすなど対応に追われた。河川の増水による下流域での影響が懸念される。

 神奈川県は十二日午後九時半から、城山ダム(相模原市緑区)の水位が上昇したため、緊急放流を始めた。当初は午後五時に放流すると見込み、同一時ごろから注意を促していた。

 ダム下流にある相模川沿いの相模原、厚木、海老名、平塚、茅ケ崎、座間の各市と寒川、愛川の両町は、川の水位が急上昇し、大規模な水害が発生する恐れがあるとして、川沿いの住民に高台の避難所などへの避難を指示した。

 このうち相模原市中央区の田名公民館には大勢の避難者が訪れ、不安げな面持ちを浮かべた。近くの渡辺梅男さん(77)は緊急放流の情報を知り、妻(68)と着の身着のまま避難所に来た。「いきなり知らされても急に動けない。こんなことは二十五年住んでいて初めてだ」と困惑していた。

 国土交通省関東地方整備局は十二日、午後十時ごろから荒川水系の二瀬ダム(埼玉県秩父市)と利根川水系の川俣ダム(栃木県日光市)、午後十一時ごろから利根川水系の草木ダム(群馬県みどり市)で、ダムに水をためられなくなり、下流に流す水量を増やす緊急放流をそれぞれ実施すると発表した。十三日未明からは埼玉、群馬県境にある利根川水系の下久保ダム(埼玉県神川町)と同水系の川治ダム(栃木県日光市)でも実施する可能性がある。

     ◇

 ダムの緊急放流を巡っては、二〇一八年の西日本豪雨で氾濫した愛媛県の肱川上流にある野村ダム(同県西予市)と鹿野川ダム(同県大洲市)から、安全とされる基準の六倍の水を放流。両市で下流の約三千棟が浸水被害を受け、八人が死亡した。住民から、避難指示の遅れが被害につながったなどの批判が相次いだ。

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