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【社会】

台風19号 濁った水、日常奪う 水戸、ICや国道が冠水

那珂川が氾濫した現場付近。冠水が続き、道路にはホームセンターの商品が散乱していた=15日、水戸市で

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 関東地方を直撃した台風19号による猛烈な雨の影響で、各地で河川が氾濫するなど甚大な被害が相次いだ。栃木県栃木市では、JR両毛線にかかる橋の土台部分が崩壊。水戸市では那珂川の水があふれて住宅地に流れ込むなど、交通インフラや生活への影響は長期化しそうだ。

 那珂川が氾濫した水戸市飯富町の常磐道水戸北スマートインターチェンジ(IC)付近では、十五日になっても茶色い水が残り、湖のように辺り一面に広がっていた。

 水は徐々に引き始め、水没していたICの出入り口を確認できるようになった。ICに通じる国道123号はまだ冠水し、近づくことはできない。ICは上下線で通行止めが続いている。高速道路を管理するNEXCO東日本によると、機器が影響を受けていた場合、復旧までに相当の時間を要する可能性がある。

 水が引いた道路には、近くのホームセンターの商品が散乱。支流である田野川の堤防にも、商品とみられる多数のポリタンクや資材が散らばっていた。

 近くに住む石金洋子さん(78)は「数十年前にも那珂川が氾濫したことがあったけど、また同じようなことが起こるなんて。災害は人ごとではないと改めて思った」と声を震わせた。

 水戸北スマートICを利用することもあるという茨城県ひたちなか市の五十代男性は「遠方で発生した水害の光景をニュースで見たことはあったが、まさか近隣でこんなことになるとは思ってもみなかった」と語った。 (松村真一郎)

◆両毛線 鉄橋の土台流失 小山−足利、運休再開へ1カ月超

永野川の氾濫で鉄橋の土台が流された両毛線の線路=15日、栃木県栃木市で

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 JR両毛線(小山−新前橋)は十三日未明、栃木県栃木市大平町の永野川の氾濫で、河川敷にある鉄橋土台部分が崩壊し、線路が崩れ落ちた。JR東日本高崎支社によると、小山−足利間で運転を見合わせている。堤防工事の終了後に復旧作業を行う予定で、全線の運転再開には一カ月以上かかる見込み。バスなどの代替輸送も検討段階で、地域の足に影響が出そうだ。

 十五日午前八時ごろの永野川は、茶色に濁った水が激しく流れていた。現場近くのコンクリート護岸も一部が崩れ、周辺の田畑も泥で埋もれたままだ。

 被害を確認に来たという市内の男性会社員(42)は「日ごろは水量の少ない川で驚いている。線路は広範囲に被害を受けており、復旧はかなり先になってしまうだろう」と、地元の通勤通学を担う主要路線の断絶に顔を曇らせていた。 (小川直人)

◆父子の遺体発見 相模原・車転落

 十五日午前七時五十分ごろ、相模原市緑区の相模川河川敷で、男児の遺体が見つかった。市消防局によると、台風19号の影響で十二日夜、一家四人が乗った車が増水した相模川支流の串川に車ごと流され、行方不明になっていた長男(8つ)と確認された。

 発見現場は、行方不明になった現場から下流へ六・五キロ離れていた。十四日には五キロ下流で父親(49)の遺体が見つかった。母親(39)と小学五年の長女(11)は十三日、車が流された現場から一・六キロ下流で遺体が見つかっている。

◆増水の多摩川河川敷に遺体 日野、ホームレス男性か

 警視庁日野署は十五日、東京都日野市日野の多摩川河川敷で、十四日午後にホームレスとみられる男性の遺体が見つかったと明らかにした。同署によると、死後間もないとみられ、台風19号の影響で増水した川に流されて死亡したとみて状況を調べる。

 十四日午後二時五十分ごろ、「遺体が木に引っかかっている」と通行人から一一〇番があった。遺体は上半身裸でズボンははいていた。近辺で生活していたホームレスの七十代男性に似ているといい、同署が身元の確認を進めている。

 

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