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【社会】

台風19号 復旧、人手足りない  重労働にSOS次々 福島・郡山

泥水を吸って重くなった畳を家の外に運び出す災害ボランティアたち=17日、福島県郡山市で

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 台風19号で大きな浸水被害が出た福島県郡山市で十七日、災害ボランティアセンター三カ所が本格的に始動し、県内外から計百人が支援に訪れた。センターを運営する市社会福祉協議会の担当者は「本当にありがたい」と感謝。ただ、高齢者を中心に支援要請が続々と寄せられており、人員は足りていない。 (奥村圭吾)

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 同市では市内を南北に流れる阿武隈川が氾濫し、五人が死亡、子供一人が行方不明となり、家屋の浸水も多数発生している。二階建て住宅の一階が浸水した同市田村町の無職岩崎和宏さん(77)の自宅では十七日午後、ボランティアの男女七人が片付け作業を行った。マスクにゴム手袋、長靴を身に着け、泥水をかぶった畳やテレビなどを屋外に運び出した。

 水を吸って重くなった畳一枚を数メートル先に移動させるだけでも、大人三、四人がかりの作業。一人暮らしの岩崎さんは「途方に暮れていたので、感謝の言葉しかない。助けを必要としているお年寄りはまだたくさんいるはず」と話した。

 同県会津若松市で単身赴任中の会社員若林貴行さん(44)はネットで募集を知り、「居ても立ってもいられなかった」と休日を利用して駆け付けた。

 新潟県出身で、二〇〇四年七月に新潟、福島両県で計十六人が死亡した「7・13水害」では友人宅が浸水。その際に同じ被災地の福島から支援に来てくれた人々が脳裏に浮かんだ。「災害大国の日本では助け合いが必要。少しでも恩返ししたい」と汗を流した。

 郡山市内に住む福島大四年の三瓶(さんぺい)隆介さん(21)もボランティアの輪に。「もう住めないと思うほど激しく浸水した家が多く、被害の激しさを実感した」。来春からは福島県庁で働くといい、「今後も継続的に復興に関わっていきたい」と思いを新たにした。

 市社協によると、市内では十七日までに百件超の支援要請が寄せられている。ボランティアは五〜七人ほどのグループで活動するため、初日に活動できたのは二十一件にとどまった。

 週末には県外から大勢のボランティアが予想される一方、雨の予報も。市社協地域福祉課の柳内(やぎうち)祐一さんは「安全を第一に、無理のない範囲で支援をお願いします」と話した。

 

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