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【社会】

長野、被災地以外も閑散 紅葉、味覚…台風19号余波

浸水被害がなかった店が並ぶ長野県小布施町の中心地。紅葉シーズンは最もにぎわう時季だが人通りは少ない=20日

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 台風19号で千曲川の堤防が決壊し、住宅の浸水など大きな被害があった長野県で、ホテルや旅館のキャンセルが相次いでいる。北陸新幹線などの区間運休が続き、県内へのアクセスが不便になっている影響だが、キャンセルは被災地から離れた地域にも及んでいる。紅葉シーズンを控え、関係者は観光面の早期復旧を願っている。(竹内なぎ、中田弦、清水裕介)

 長野市の北東に隣接する小布施(おぶせ)町。小布施文化観光協会事務局の中村千恵さん(55)は「今が一年で最もにぎわう時季なのに」と嘆く。名産の栗菓子は今が旬。例年ならば週末は観光客が歩道を埋めるが、今年は昨年の半分以下という。

 同町では千曲川の氾濫で栗が泥をかぶるなど、約二百万円の被害があった。観光客に焼き栗が人気の「栗どっこ市」の店長宮本綾子さん(53)は「今は町に活気がない」と話す。

 長野市から約八十キロ離れた松本市は、首都圏と結ぶJR中央線の特急「あずさ」の運休が続く。同市は北アルプスと上高地の玄関口。直接的な被害はなかったが、上高地観光旅館組合によると、十五〜二十日に予約をしていた宿泊客の半数近くがキャンセルした。

 北陸新幹線長野−上越妙高間の運休で、不通区間にある飯山駅(飯山市)が最寄り駅の野沢温泉(野沢温泉村)も、観光客が減っている。野沢グランドホテルの宿泊予約は昨年に比べて三〜四割減。支配人の清水茂幸さん(58)は「県内全域が被災したと思われているのでは。スキーシーズンに影響しないといいが」と心配する。

 千曲川の氾濫で一階が浸水した飯山市の「御宿飯山館」。十二月初めの営業再開を目指しており、代表の宮沢豊さん(53)は「北陸新幹線に運行を再開してもらい、観光の経済効果を生んでほしい」と望んだ。

 JR東日本によると、北陸新幹線は東京−金沢間の全線が二十五日に再開する。特急「あずさ」は今月末ごろに運行を再開する。

 

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