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【社会】

「即位礼正殿の儀」参列者が思い

 「即位礼正殿の儀」には科学や芸術、スポーツといった各界を代表する人に加え、沖縄の高校生や被爆者も参列。伝統ある儀式に立ち会ったことを喜び、天皇陛下のお言葉から平和への思いを新たにした。

 新元号「令和」を考案した国文学者の中西進さん 古風な「儀」で、伝統の安心感のようなものを感じた。中庭で風に翻る旗が唯一の飾り。令和の出典は、万葉集に収録された「初春令月、気淑風和」で、今日の和やかな風が新しいシンボルに合っていた。天皇陛下は二度にわたって平和を願い、首相も平和に言及した。一人一人が自律した意志を持ち、戦争のない平和な時代をつくっていかないといけない。

 二〇一八年の「沖縄全戦没者追悼式」で「平和の詩」を朗読した沖縄県立開邦高一年の相良倫子さん 「世界の平和を常に願い」といった天皇陛下の言葉から、令和の時代を平和にしていく決意が感じられた。すてきな言葉だった。戦争を体験した私たちの祖母、曽祖母に当たる世代の人が今も沖縄で穏やかに生き、平和を希求していることを陛下には知ってほしい。

 カナダ在住の被爆者サーロー節子さん 自信があり、誠実な印象を受けた。市民に寄り添い平和な国にするというお言葉にも好感を持った。日本は豊かな国だが、広島、長崎では戦争ゆえに苦しんでいる人もいる。核兵器廃絶に向けて闘っている人たちに寄り添って力づけてくださるとありがたい。二年前に核兵器禁止条約が国連で採択されたが、日本政府が耳を傾けてくれないのは胸が張り裂ける思い。それを天皇陛下に聞いていただきたい。

 障害者競泳の成田真由美さん 時代の幕開けの場にいられて幸せだなと感じた。(天皇陛下には)全国障害者スポーツ大会でも何度かお会いしたが、パラリンピック東京大会にも力を貸してくださると思う。今まで以上に大会を成功させなければという気持ちになった。

◆御厨氏「見事なお言葉」

 天皇陛下の「即位礼正殿の儀」に出席した御厨貴(みくりやたかし)東大名誉教授は22日、国民に寄り添う姿勢を鮮明にした陛下のお言葉について「見事だった」と共同通信の取材に語った。安定的な皇位継承策の検討に関しては、安倍政権のうちに道筋を付けるよう訴えた。

 御厨氏は上皇さまの退位を巡る政府の有識者会議で座長代理を務めた。

 天皇陛下が「国民に寄り添いながら」「象徴としてのつとめを果たす」と誓った部分を、御厨氏は「上皇さまの思いを継いでいくとはっきり宣言された」と評価。雨天で始まった儀式の最中に晴れ間がのぞいたとして「令和の時代に期待感が持てた」とも語った。

 

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