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【社会】

【動画あり】「秘書が香典出した」菅原経産相、辞表を提出

閣議後の記者会見で辞任を発表する菅原経産相=25日午前8時37分、国会

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 選挙区内の有権者に金品を配ったと週刊誌で報じられた菅原一秀経済産業相が二十五日、安倍晋三首相に辞表を提出した。記者会見した菅原氏は、自らの判断で身を引いたと強調するが、事実上の更迭とみられる。選挙区である東京都練馬区の有権者からは厳しい声が出た。

「事実関係、後で知った」…詳細語らず

 国会内で記者会見した菅原氏は「私のことで国会審議が止まってしまうのは、ざんきに堪えない思いだ」と唇をかんだ。

 菅原氏の閣議後記者会見が行われる予定のスペースには約四十人の報道陣が詰め掛け、菅原氏が現れるとカメラのフラッシュ音が絶え間なく響いた。「法案審議ができないのは私の本意ではない。任期途中で経済産業大臣の職を辞する。おわび申し上げたい」。軽く頭を下げた。

 菅原氏は「結果として秘書が香典を出した。事実関係を後で知った」とし、「そうしたことがないよう今後気をつけていきたい」と神妙な面持ちで語った。だが、香典を菅原氏名義で出したのかなど詳細には触れなかった。

 記者団から議員辞職の考えがあるかを問われると、「そこはよく確認をしていきたい」とだけ答え、足早に去った。(石川智規)

◆地元の声「辞めて当然」「いけないことと分かっていたろうに」

 練馬駅前のバス停に並んでいた練馬区内の会社員男性(62)は「辞任して当たり前。うちわの配布が問題になって辞めた大臣だっていたのに、逃げられるわけがない。(高級品の贈答などは)長年の慣習だったのかもしれないが、あり得ない」と批判。「安倍内閣の『身体検査』が甘かったか、政権幹部に近かったからなのか」と、経産相に起用されたことへ疑問を呈した。

 バスを待っていた区内に住む八十代女性は「若くて頑張っていたから残念」と言葉少な。別の八十代の女性は「(贈答などは)やってはいけないことと分かっていただろうに」と困惑の表情を浮かべた。

 練馬区氷川台のタクシー運転手(72)は「乗せたことが二回あるが、腰が低く感じのいい人。(金品の問題は)たまたまつつかれたけど、けじめをつけたのだから良いのでは」と話した。

 国会議員会館内の菅原氏の事務所では、応対に出てきた女性が「議員からはまだ(辞任のことや疑惑について)何も説明を受けていない。現段階で話せることは何もないです」とだけ答え、事務所にかかってくる電話に追われていた。(松尾博史、岩岡千景、望月衣塑子)

 

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