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【社会】

千葉大雨 水位観測所4カ所故障 大雨前から 県、自治体に伝えず

鹿島川の水位を観測する装置が故障したままになっている馬渡観測所=28日、千葉県佐倉市で

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 二十五日の大雨で氾濫被害が発生した千葉県佐倉市の鹿島川で、県が設置した水位観測所一カ所が八月末から故障したまま観測不能の状態だったことが分かった。県が二十八日に発表した。県によると、故障による避難の遅れなどはなかった。県河川環境課は「修理を進めていた途中に大雨が降り間に合わなかった。(防災上の観点から)あってはならないこと」としている。 (中谷秀樹)

 県によると、故障していたのは鹿島川の馬渡(まわたし)観測所で、八月二十九日から観測不能だった。センサーで水位を観測する装置が、落雷で電気系統に異常が発生したとみられる。

 他にも千葉市や市川市、富津(ふっつ)市などの七河川、計八カ所の観測所で、落雷などによりデータや電源の異常が確認されている。このうち三カ所は馬渡観測所と同じく大雨以前から故障していたが、県はいずれの流域の自治体にも故障を連絡していなかったという。

 鹿島川では、大雨の前から氾濫を警戒していた佐倉市が二十五日から二十六日の間に故障に気付き、県に「観測データの数字がおかしい」と連絡。川は二十五日夜、馬渡観測所から約五キロ下流の同市田町の鹿島橋付近で氾濫が発生したが、市職員や地元消防団が水があふれたことを確認し、住民に避難を促した。

 県の水防計画では、氾濫の危険を自治体や住民に知らせる「水位周知河川」が定められている。鹿島川は含まれていないが、佐倉市危機管理室の担当者は「水位のデータが活用できれば、より迅速で的確な避難指示ができたはずだ」と話している。

 

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