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【社会】

「受信料名簿使い詐欺」 NHK元委託先 社長供述

 NHKから受信料の集金業務を委託されていた会社の社長の男が、愛知県警に窃盗容疑で逮捕され「契約者の名簿に載っていた個人情報を基に特殊詐欺をした」と供述していることが、捜査関係者への取材で分かった。県警は供述の裏付けを進め、他にも名簿を基にした被害があるとみて、実態解明を急ぐ。

 捜査関係者によると、男はNHK名古屋放送局・中央営業センターから集金業務を受託していた会社の社長藤井亮佑容疑者(29)=名古屋市昭和区=で、同県長久手市の無職大浦悟被告(21)=窃盗罪で起訴=と共謀。

 大浦被告の起訴状によると、九月二十七日に警察官に成り済ました被告が同県春日井市に住む八十代の無職女性宅を訪れ、キャッシュカード一枚を盗んだとしている。

 藤井容疑者は女性宅には行かず、名簿に記載されていた契約者の氏名や住所などの個人情報を、大浦被告に携帯電話のメッセージで伝えていた。

 大浦被告は同日、窃盗容疑で現行犯逮捕され、藤井容疑者は十月二十三日に逮捕された。藤井容疑者は当初、窃盗容疑を否認していたが、その後、容疑を認め「受信料契約者の名簿から(特殊詐欺の)対象の家を選んだ」と供述したという。

 名古屋放送局によると、藤井容疑者の会社は委託業務の公募に応募。プレゼンや面接を経て選考し、今年七月に契約した。委託業者には個人情報管理について年二回、講習会を実施しているほか、一カ月おきの業務手続きの際にも徹底を呼び掛けているとしている。

 県警から捜査協力要請を受けたNHKは十月二十五日、藤井容疑者の会社との委託契約を解除。八日に「元委託先社長が逮捕されたことは遺憾。視聴者に迷惑と心配をかけ大変申し訳ない。委託先への指導を徹底する」とのコメントを出した。

 

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