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【社会】

池袋暴走、元院長を書類送検 過失致死傷の疑い 操作ミス断定

飯塚幸三元院長

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 東京・池袋で四月、暴走した車に母子がはねられ、死亡した事故で、警視庁は十二日、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで、運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(88)=東京都板橋区=を書類送検した。アクセルとブレーキの踏み間違いが事故原因と断定し、厳重処分を求める意見書を付けた。

 送検容疑では、四月十九日午後零時二十五分ごろ、豊島区東池袋四の都道で、横断歩道を自転車で渡っていた近くに住む松永真菜(まな)さん(31)と長女莉子(りこ)ちゃん(3つ)をはねて死亡させたほか、二歳〜九十代の通行人ら男女九人に重軽傷を負わせたとされる。

 交通捜査課は、飯塚元院長の認否を明らかにしていない。

 捜査関係者によると、飯塚元院長は「アクセルが戻らなかった」と運転ミスを否定していたが、六月十三日の実況見分後には「ブレーキとアクセルを踏み間違えた可能性も考えられる」と供述した。車の機能に異常はなかった。

 飯塚元院長の車は事故直前、前方を走っていたバイクを追い抜きながら急加速し、左側の縁石に接触。赤信号を無視して交差点に突っ込んだ。ドライブレコーダーや目撃情報から、事故時は時速百キロ近くに達しており、ブレーキを踏んだ形跡はなかったという。

 交通捜査課は、高齢の飯塚元院長が事故で胸を骨折し約一カ月間入院していたことや、退院後も捜査に協力していたことから、逮捕要件の逃亡や証拠隠滅の恐れはないと判断し、任意捜査を続けていた。

 過失運転致死傷罪の法定刑は七年以下の懲役、禁錮または百万円以下の罰金。より罰則の重い危険運転致死傷罪は飲酒運転や故意の信号無視などが対象。同課は、飯塚元院長がパニックになり、ブレーキを踏んだつもりで誤ってアクセルを踏み込んだとして、過失運転致死傷容疑を適用した。

 飯塚元院長は普段から杖(つえ)を使っていたが、交通捜査課は、足の具合が悪かったことは事故の原因ではないと判断した。

 捜査幹部は、事故から約七カ月かかった理由について「被害者や目撃者が多く、今月まで入院していた被害者もおり、慎重に調べていた」としている。

 

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