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【社会】

山手線 初の工事運休 新駅・高輪ゲートウェイ開業へ切り替え

右側の山手線と京浜東北線の線路が高輪ゲートウェイ駅(中央)を通過する線路に切り替わる。奥は品川駅=16日午前9時59分、東京都港区で、本社ヘリ「あさづる」から(市川和宏撮影)

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 JR東日本は十六日未明、来春開業する田町−品川駅間の高輪ゲートウェイ駅の新設に向けた線路の切り替え工事を始めた。工事に伴い、山手線の大崎−東京−上野駅の区間は始発から内回り、外回りとも運休。全線での運転再開は同日午後四時ごろの予定で、約五十六万人に影響する見込み。一九八七年のJR東の発足以降、山手線が工事を理由に運休するのは初めて。 (松尾博史、梅野光春)

 運休区間の反対側の山手線の大崎−新宿−上野駅の区間は、通常の七割ほどの本数で運行する。全線での運転再開後、午後六時ごろまで通常の七割ほどの本数で運転し、その後は通常の本数に戻す。この日、京浜東北線は品川−田町駅間の上下線で始発から終日運休。品川、田町の両駅で折り返し運転する。

 切り替え工事にはJR東の社員ら約二千人が参加。十六日午前四時ごろ、品川駅北側の現場では、新しいレールを山越器(やまこしき)という器具でつるし「せーの」の掛け声とともに少しずつ動かして従来の線路に接続。併せて架線のつなぎ替えも進めていた。山手線の内回り、外回り、京浜東北線の大宮方面行きの線路計三本を、百メートルほど東側に移し、高輪ゲートウェイ駅を通るようにする。京浜東北線の大船方面の線路は、昨年六月に移設を終えている。

 JR東によると、高輪ゲートウェイ駅近くで京浜東北線と山手線が立体交差するため、線路三本の切り替え工事を一斉に行う必要がある。終電から始発までの時間だけでは間に合わないため、運休を決めた。

 JR東は十六日、建設中の高輪ゲートウェイ駅を報道機関に公開した。構内に大きな吹き抜けがあるのが特徴。土木関係の工事はおおむね終わり、内装や照明の整備を進めている。

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◆利用客 迂回、迂回、迂回…

 JR山手線と京浜東北線の一部区間が始発から運休となった十六日午前、観光客などが多く利用するJR品川駅では、運休を知らなかった乗客が、駅員に乗り換えを尋ねたり、インターネットサイトで迂回(うかい)ルートを検索して、目的地を目指す姿がみられた。

 同駅高輪口では、バスやタクシーを利用する人々の列ができた。

 新宿行きのバス停を探していた札幌市の大学非常勤講師小野章さん(66)は、十五日にあった大学時代の同窓会に参加するため上京。十六日は新宿で用事があるため、JR山手線を利用しようとしたという。友達から運休を知らされ、「電車の乗り換えが大変なので、バスで直行したい」と話した。

 運休区間を記載した張り紙を見ていたのは、福岡市から飛行機で訪れた自営業の男性(54)。午後に渋谷区で仕事があるといい、「どうやって渋谷駅まで行こうか張り紙を見て考えていた。なんとかたどり着きたい」と足早に立ち去った。 (天田優里)

JR品川駅の改札付近に設置された山手線の駅への迂回ルートを案内する掲示板=16日午前9時57分、東京都港区で(芹沢純生撮影)

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