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【社会】

福井県から60億円受注 元助役関連2社、20年超

 福井県の元幹部らに金品を渡していた同県高浜町の元助役森山栄治氏(故人)の関連企業二社が、過去二十年以上にわたり、県から計約六十億円の公共工事などを受注していたことが、県が関西電力役員らの金品受領問題を受け設置した調査委員会の報告書で分かった。報告書は「契約は適切に処理、執行されていた」と判断、県の発注に森山氏の影響は認められなかったとしている。一方、公共工事を所管する土木部では一九九八年度、幹部に就任した際、菓子と五万円の商品券を受け取り、「儀礼の範囲を超える」と認定された人もおり、県と森山氏の関係の公正性に疑問を残した。

 報告書によると、森山氏が顧問を務めたとされる同町の建設会社「吉田開発」は九五〜二〇一九年、土木部や農林水産部から計約五十七億八千六百万円の工事を受注。随意契約が四十六件、一般競争入札が十九件、指名競争入札が八十二件だった。

 森山氏が取締役だった警備会社は一四〜一九年、計約二億九千五百万円を受注。随意契約が四十一件、一般競争入札による契約が七十八件だった。

 随意契約は、二社以上から見積もりを取っているケースのほか、取っていなくても災害で緊急性があったり、同業他社が受託できなかったりしたケースで、いずれも県の規定に基づいた対応だったとしている。

 また、現金などを受け取り、儀礼の範囲を超えると認定された元幹部ら二十一人のうち、七人が受領したまま返礼していなかったことも報告書で明らかになった。報告書は、県として組織的な対応がなされなかったことが、問題が起きた一因と指摘した。

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