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【社会】

台風19号で一時 8県42給油所営業できず 災害時供給拠点含み

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 台風19号の大雨による浸水などにより、一時営業できなくなったガソリンスタンドが、少なくとも八県の四十二カ所に上ることが、全国石油商業組合連合会(全石連)への取材で分かった。災害時の供給拠点となる「中核サービスステーション(SS)」や「住民拠点SS」も含まれ、緊急車両への給油ができないケースもあった。

 全石連によると、浸水や土砂流入、停電などで、地下のタンクからガソリンをくみ上げられなくなったことが原因。大半は既に営業しているが、一カ月半以上たっても再開のめどが立っていないところもある。

 台風翌日の十月十三日に営業できなかったのは、福島県が十七カ所で最多。栃木、千葉、長野の三県はそれぞれ五カ所で、岩手、宮城、埼玉、神奈川の四県でも被害が出た。

 東日本大震災や熊本地震での混乱を踏まえ、経済産業省資源エネルギー庁は、停電しても稼働できるようガソリンスタンドへの自家発電機の整備を推進。救急車やパトカーなどの緊急車両に優先給油する「中核SS」や、地域の供給拠点となる「住民拠点SS」を指定し、防災訓練への参加や災害時の状況報告を求めている。

 栃木県鹿沼市や宮城県丸森町では指定店舗が発電機の水没などで営業不能になり、緊急車両や住民に給油できなかったという。

 ガソリンスタンドは地震や火事などさまざまな災害を想定して設計されている。全石連の担当者は「燃料に雨水や地下水が混ざらない構造になっている。今回、被災した店舗も安全面では問題なかった」と強調し、「災害時の重要なインフラ機能を果たせなかったことは重く受け止めている。水害対策は今後の課題としたい」と話している。

台風19号による大雨で浸水し、営業できなくなった茨城県常陸大宮市のガソリンスタンド=11月15日

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