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【社会】

スマートメーター「ねじ不良」 東電 公表せず9000台交換

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 東京電力が家庭などに設置している次世代型電力計「スマートメーター」で新たな不具合が見つかり、約九千台の部品を交換していたことが分かった。東電側は相次ぐスマートメーター火災と「関連性はない」として発表していないが、現場作業員からは「十分火災になり得る」との声も出ている。 (石井紀代美)

 「東京電力パワーグリッド(PG)」(東京都千代田区)によると、交換したのはメーターに電気を供給する電線をつなぐ部品「端子ブロック」。心臓部であるメーター上半分の「計量部」と接続するねじが規定より太く、回りにくくなっていた。約九千台は東電管内全域(一都八県)に設置。対象の家庭には「検査です」と伝え、八月下旬から交換作業を始め、九月二日に完了した。

 問題のあったメーターは「東光東芝メーターシステムズ」(埼玉県蓮田市)が六月に製造。同社では昨年十二月にも東電と中部電力へ納入した計九万七千台で別の製品不良が判明し、基板に想定以上の電流が流れ、発火や異音が発生していた。東光東芝総務部の後藤卓部長は「以前もご迷惑をかけており、品質管理を向上させ、二度とないようにしたい」と話している。

 東電管内では、端子ブロックに電線を留めるねじが緩む施工ミスでも火災が相次ぐが、東電PG広報の笹岡千恵氏は今回の不具合について「これまで火災原因となったのとは別の箇所で、火災に至るようなものではない」と説明。「電気の使用に影響を及ぼす不具合ではなく、発表しなかった。メーターの有効期限に合わせた交換などの際、作業に支障を来すため早めに交換した」としている。

 しかし、作業員の一人は「違う箇所でも危険。施工前に締まっているか必ず確認するが、ねじが動かなければできない」と語る。

 東京都電気工事工業組合事務局の今野聡之課長は「ねじの緩みなどで電気を通す部品がしっかり接続されていないと、電気の流れが滞り、発熱して火災に至る危険性がある」と指摘する。

 

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