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【社会】

大学生、嘱託殺人認める 池袋女性遺体 地裁初公判

北島瑞樹被告

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 東京・池袋のホテルの一室で今年九月、江東区の女性=当時(36)=が殺害された事件で、嘱託殺人の罪に問われた大東文化大四年の北島瑞樹被告(22)=埼玉県入間市=の初公判が二日、東京地裁(井下田英樹裁判長)であり、北島被告は起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、北島被告が七月中旬ごろから、ツイッターで自殺志願者の投稿を見るようになったと指摘。被害女性とは八月中旬ごろにツイッター上で知り合い、「殺してくれませんか」と頼まれたとした。

 起訴状によると、九月十二日、豊島区池袋のホテルで、女性の依頼を受け首を絞めて殺害したとされる。

 警視庁は殺人容疑で逮捕したが、東京地検は嘱託殺人罪で起訴した。

◆教員試験後、志願者探す

 「三、四人殺してから、自分も死のうと思った」。検察側は冒頭陳述で、自身の将来を悲観した北島瑞樹被告が、複数の自殺志願者を殺害した上で自殺しようと計画していたことを明らかにした。被害女性のほかにも二人とツイッター上で知り合い、実行には至らなかったものの殺害の約束を取りつけていた。

 検察側の冒頭陳述や法廷で読み上げられた供述調書などによると、北島被告は中学の教員を目指していたが、今年七月に受けた採用試験について、「出来が悪かった」と感じたという。

 直後の同月中旬ごろから、ツイッターで閲覧するようになったのが、自殺志願者たちの投稿内容。ネット上にあふれていたのは「自殺したい」というつぶやきだった。そのうちの何人かに「死にたいなら殺してあげましょうか」とメッセージを送ると、「自殺する勇気がない。殺してください」と返してくる人もいた。

 北島被告は同月下旬、自殺志願者を殺した上で自殺しようと決意。捜査段階で「自分が自殺するまでに、ばれずに殺せるのは三、四人だと思った」と供述したという。

 「ツイートを見ました。私を殺してくれませんか」。被害女性から初めてメッセージが届いたのは八月中旬。何度かやりとりを重ね、九月十二日に池袋の裏通りのホテルで落ち合うことになった。客室ではお互いのメッセージの履歴を消去。女性が便せんに「もう疲れました。死にます」と記すと、北島被告は両手で首を絞めて殺害したという。

 前日には自殺志願の別の女性と池袋のホテルで会い、殺害する約束をしていた。だが、直前に連絡が取れなくなり、会うことはなかった。 (小野沢健太)

 

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