東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 12月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

デブリ搬出、1グラムから検討 福島第一廃炉工程表案 2号機、21年開始

原子炉格納容器内に機器を入れ、燃料デブリの可能性がある堆積物を持ち上げた調査の様子=2月、福島第一原発2号機で(東京電力提供)

写真

 福島第一原発2号機で二〇二一年中に開始予定の溶融核燃料(デブリ)取り出しに関し、政府と東京電力が、まず一グラム程度を試験的に数回取り出した後、搬出量を一日当たり数キロにまで段階的に拡大し、数年間搬出を続ける工程を検討していることが、関係者への取材で分かった。

 デブリ搬出の量や期間に関する具体的な検討内容が明らかになるのは初めて。ただ、形状や堆積範囲など未解明な点も多く、全量搬出への作業は困難を極めそうだ。デブリは2号機だけで二百三十七トン、1〜3号機では計八百八十トンに上るとの推計もある。

 政府は二日、第一原発の廃炉に向けた工程表「中長期ロードマップ」改定案を公表し、二一年から2号機でデブリ搬出を始めると正式に明記。当初は少量の取り出しから着手し、十年後の三一年までに取り出す規模を拡大していくとした。

 関係者によると、2号機の取り出し作業では、原子炉格納容器側面の貫通部からロボットアームを挿入。こすり取ったり吸い込んだりして少しずつ採取を始め、性質や状態を分析する。作業内容を精査し、搬出量が一日当たり数キロに増えた後は、マジックハンドのような物でつかみ取る装置などを使うと想定している。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報