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【社会】

吉野さんノーベル賞授賞式へ 「環境問題、道筋述べたい」

ノーベル賞授賞式に出席するため、ストックホルムへ向け出発する旭化成名誉フェローの吉野彰氏=5日午前、成田空港で

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 今年のノーベル化学賞を受賞する旭化成の吉野彰名誉フェロー(71)が五日、授賞式が開かれるスウェーデンのストックホルムに向け成田空港を出発した。吉野さんは搭乗前に空港内で記者会見し「(記念講演で)環境問題に対してこういう道筋があるというメッセージを送りたい」と心境を語った。

 妻の久美子さん(71)と会見した吉野さんは「研究が成功し、製品が世に出て、世界が変わる。その先に今回の受賞がある。研究開発のフルコースの終着点の気がする」と喜びを表現。久美子さんは「まだまだ先だと思っていたがあっという間にこの日を迎えた」と話した。

 現地ではノーベルウイークと呼ばれる数日間、さまざまな行事に出席する。市中心部のノーベル博物館で椅子の裏にサインし、記念の品を寄贈するのが通例で、記者会見や記念講演もこなす。吉野さんは会見で「サインを十分練習してきた」と笑顔を見せた。

 授賞式は、遺言で賞の創設を指示したノーベルの命日である十日の夕方(日本時間十一日未明)に開かれ、カール十六世グスタフ国王からメダルと賞状を受け取る。終了後は市庁舎で王族らと晩さん会に出席するという忙しいスケジュールだ。

 吉野さんは、充電して繰り返し使える小型軽量のリチウムイオン電池を開発。モバイル時代の基盤を築いたほか、再生可能エネルギーの利用拡大に貢献する蓄電池として評価され、米国の大学で教える二氏との共同受賞が決まった。

 

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