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【社会】

ウイグル族拷問 漫画で告発 日本人が公開、香港で掲示も

漫画「私の身に起きたこと」の1シーン=清水ともみさん提供

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 中国の少数民族ウイグル族の女性が国外で出産後、里帰りした空港で拘束され、拷問を受けたとの証言を基にした漫画家清水ともみさん(50)の漫画「私の身に起きたこと」がツイッターで公開され反響が広がっている。共感した読者が英語や中国語、ウイグル語などに翻訳して拡散。デモ隊と警官隊の衝突が激化する香港の街頭でも掲示された。

 中国当局は「テロ対策」と称してイスラム教徒のウイグル族を弾圧。国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が入手した文書でも大規模監視や強制収容の実態が明らかになった。モデルとなった女性はエジプトで三つ子を出産。帰国後、二〇一五〜一七年に三度も拘束された。十分な睡眠も許されない劣悪な環境で、手足をいすに固定され電気ショックを受けた。当局に引き離されていた三つ子は病気となり、一人は死亡した。

 出産したばかりの女性に対する凄惨(せいさん)な拷問に衝撃を受けた読者からは「学校教材にしたい」「香港の問題を描いて」との声が寄せられた。

 一八年秋、報道でウイグル族の窮状を知り、弾圧の現状をテーマとした一作目「その國の名を誰も言わない」を今年四月に発表した。作品を通じて出会った在日ウイグル人からモデルの女性の存在を知り、二作目に取り組んだ。社会問題はほとんど扱ってこなかった清水さんだが「隣国のことなのに知られていないことばかり。漫画で伝えるのが私の使命」と話す。

 

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