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【社会】

リチウムイオン電池これほど広がるとは ノーベル賞・吉野さん公式会見

 【ストックホルム=安藤孝憲】今年のノーベル化学賞を受賞する旭化成名誉フェローの吉野彰さん(71)が7日、ストックホルムのスウェーデン王立科学アカデミーで開かれた公式記者会見に臨んだ。スマートフォンや電気自動車(EV)など、リチウムイオン電池が世界中で利用されている現状について「1985年の開発当時はビデオカメラくらいしかなかった。これほどの広がりは想像できなかった」と語った。

 会見は英語で行われ、物理学、化学、経済学の受賞者計8人が出席。吉野さんは「産業界の研究者」と自己紹介し「今回の受賞は、企業の若い研究者たちを元気づけると思う」と述べた。

 吉野さんの隣には、共同受賞者2人のうち、米ニューヨーク州立大特別教授のマイケル・スタンリー・ウィッティンガムさん(77)が並んだ。会見を欠席した米テキサス大オースティン校教授のジョン・グッドイナフさん(97)を含めた3人の関係について、ウィッティンガムさんは「私とグッドイナフの研究成果を実用化に結び付けたのが吉野だ。素晴らしい関係」と力強く語った。

 スペインの記者は環境問題への考えを各受賞者に尋ねた。化学賞を代表し、ウィッティンガムさんが「難しい問題だが、今すぐ取り組む必要がある。リチウムイオン電池が貢献できることはある」と答えた。

 吉野さんは8日の記念講演に触れ、「環境問題について世界中に私のメッセージを届けたい」と述べた。

 

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