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【社会】

社内発表会前に自殺 三菱電機元社員「パワハラ日常」

 三菱電機の男性新入社員が自殺し、警察が自殺教唆容疑で上司を書類送検した事件で、男性は自殺した当時、社内向けの発表会へ向けた準備を進めていたことが、会社への取材で分かった。同社では過去にも社員の過労自殺や精神疾患による労災認定が相次ぎ、元社員は「パワハラが日常的で自浄作用はなかった」と話した。

 神戸地検は上司の刑事責任の有無を慎重に検討している。

 会社などによると、発表会は八月末の予定で、男性は同月下旬に自殺した。

 教育主任だった三十代の男性社員が発表会の指導を担当。男性がこの上司に暴言を受けていたとの証言が同僚から得られたという。

 一方、三菱電機の技術職や研究職では二〇一四〜一七年、長時間労働などが原因で、自殺者二人を含む五人が労災認定された。うち、元研究職の三十代男性はうつ病を発症したという。

 取材に「(三菱電機は)極限まで追い込んで成果を出させる体質だった」と振り返った。研修時から怒鳴られ、配属後の職場は上司の「死ぬ気でやれ」といった怒声が延々と響き、社員の一割以上が精神疾患で休職したという。

 企業にパワハラ対策を義務付けた女性活躍・ハラスメント規制法は五月に成立したが、罰則規定がなく、企業の対策義務にとどまっており、実効性に疑問の声がある。

 厚生労働省は来年六月の施行に向け、企業に対策を義務付ける指針策定を進めている。

 

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