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【社会】

睡眠剤飲ませ事故 千葉6人殺傷 東京高裁、差し戻し

 千葉県印西市の老人ホームで二〇一七年、睡眠導入剤入りの飲み物を同僚らに飲ませて交通事故を引き起こし、六人を殺傷したとして殺人や殺人未遂などの罪に問われた元職員波田野愛子被告(73)の控訴審判決で、東京高裁は十七日、懲役二十四年とした一審裁判員裁判判決を破棄し、千葉地裁に審理を差し戻した。朝山芳史裁判長は「事故に巻き込まれた相手方二人にまで未必の殺意を認め、殺人未遂罪が成立するとしたのは事実誤認だ」と指摘した。

 一審判決によると、被告は一七年二月五日、准看護師として勤務していた老人ホームで、同僚だった山岡恵子さん=当時(60)=に睡眠導入剤を入れたコーヒーを飲ませた上で、車を運転して帰宅するよう仕向け、事故で山岡さんを殺害。事故相手の男性にけがをさせた。同年五〜六月にも同僚に睡眠導入剤を飲ませ、その影響による交通事故などで事故相手を含む四人に重軽傷を負わせた。

 朝山裁判長は一審に続き、被告が睡眠導入剤を飲ませた山岡さんや同僚夫婦への殺意は認定した。

 一方で、山岡さんと同僚夫婦の二件の交通事故の相手方二人については「死亡する危険性まで具体的に思い起こすことは難しく、死亡を期待する理由も全くない」と言及。傷害罪などが成立するかどうか裁判員による審理を尽くして量刑を判断すべきだと結論付けた。

 

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