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【社会】

ゴーン被告 海外逃亡 「レバノンにいる」声明

カルロス・ゴーン被告

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 金融商品取引法違反と会社法違反の罪で起訴された前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告(65)は米国時間の三十日(日本時間三十一日)、米国の代理人を通じて「私は今レバノンにいる」と声明を発表した。海外渡航禁止の条件で保釈されていながら無断出国、逃亡した。二〇二〇年四月に始まる予定だった公判の見通しは立たなくなった。 

 ゴーン被告は声明で「有罪が前提で、基本的人権が否定されている」と日本の司法制度を批判した。

 法務省や出入国在留管理庁、検察庁は、出入国管理の根幹を揺るがす事態とみて出国の経緯を調べる。関係者によると入管庁のデータベースにゴーン被告の出国記録はなく、偽名などを使った疑いもある。

 レバノンの主要テレビMTV(電子版)は、ゴーン被告が楽器箱に隠れ、日本の地方空港から出国したと報道。国土交通省関西空港事務所によると、搭乗者は不明だが、二十九日夜に関空からトルコのイスタンブールに出発したプライベートジェット機があった。フランス紙レゼコーによると被告はトルコからプライベートジェット機でベイルートに着いたとみられる。

 レバノンのジュレイサティ国務相は、ゴーン被告はフランスのパスポートを所持しており合法的な入国だったと述べた。レバノン紙アンナハルが伝えた。被告はレバノンのほかフランスとブラジルの国籍も持つ。

 外務省幹部は三十一日、日本とレバノンとの間に犯罪人引渡条約がなく、「相手国の理解を得ないと引き渡されない」と述べた。

 ゴーン被告は一八年十一月に東京地検特捜部に逮捕され、一九年三月、保証金十億円を納付して保釈。同四月に四回目の逮捕となり保証金五億円を納付して再び保釈された。

 東京地裁は東京地検の請求を受け、被告の保釈を取り消す決定をした。保証金十五億円は没収される。

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