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【社会】

新聖地 始動 国立競技場 完成後初の公式戦に5万7597人

完成後、最初のスポーツ公式戦としてサッカー天皇杯決勝が行われた国立競技場=いずれも1日

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 今夏の東京五輪・パラリンピックでメインスタジアムとなる国立競技場(東京都新宿区)で一日、完成後初の公式戦としてサッカー天皇杯全日本選手権決勝が行われ、ヴィッセル神戸が2−0で鹿島アントラーズを下した。五万七千五百九十七人が詰めかけた熱戦は五輪のテストイベントも兼ねたが、観客からは「見やすい」という評価の一方、トイレや通路の混雑に不満も漏れた。 

 昨年十一月末に完成したばかりの競技場は三層のスタンドが急傾斜で造られている。茨城県那珂市の長津縁(えん)さん(20)は「選手との距離が近く、臨場感がある。過去に観戦したドイツのスタジアムのようだ」と感嘆しながら鹿島の応援に声をからした。

 しかし、観客が一斉にトイレや売店に向かうハーフタイムでは不満が続出した。特に三層目のスタンド区域ではコンコースの幅が約十メートルで、他の階層の半分程度。身動きがとれないほど人でごった返し、「トイレの行列はどれ」と悲鳴が上がった。

 後半開始から五分が過ぎてもトイレの混雑は解消せず、男女とも三十メートルの行列ができていた。長崎市の自営業女性(51)は「トイレ数は他のスタジアムに比べて少なく感じるし、場所も分かりづらい。五輪で外国人が多く来たら、もっと混乱するのでは」といら立ち。東京都江東区の会社員神野成司さん(52)は「階段も通路も幅が狭い。もし緊急に避難する状況になったら危険だ」と不安を語った。

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森泰夫運営局次長は約百人のスタッフとともに視察し、「トイレなどの苦情はまだ聞いていないが、情報が入り次第、対策を考える」と話した。

 (原田遼)

ハーフタイムにトイレの行列が分からないほど観客でごった返した通路

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◆選手は、芝いいね

 プレーした選手の反応は良く、鹿島の伊藤翔選手は「芝が良かった。軟らかいとかの問題もなかった」と語った。内装に木が使われるなどしたロッカールームの雰囲気については、神戸の酒井高徳選手が「日本らしさを感じた」。神戸のトルステン・フィンク監督は「素晴らしい環境だった。この試合は一生忘れない」と話した。

 

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