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【社会】

中国企業「議員5人に現金」 IR汚職 白須賀議員を聴取へ

 カジノを含む統合型リゾート(IR)事業を巡る汚職事件で、贈賄容疑で逮捕された中国企業の元顧問が東京地検特捜部の調べに、衆院議員の秋元司容疑者(48)=東京15区、自民党を離党=以外の衆院議員五人に対しても、二〇一七年十月の衆院選前に陣中見舞いなどの名目で、それぞれ現金約百万円を提供したと供述していることが関係者への取材で分かった。特捜部は現金の提供をうかがわせる中国企業側のメモを押収。実際に現金が渡ったのか慎重に調べている。

 中国企業「500ドットコム」は、北海道留寿都(るすつ)村や沖縄県でIR事業への参入を目指していた。

 関係者によると、現金を提供したと供述しているのは、500コムの顧問だった仲里勝憲容疑者(47)。特捜部の調べに、北海道・九州・沖縄選出の衆院議員五人の名前を挙げているという。内訳は自民四人と日本維新の会一人でIR議連のメンバーら。閣僚経験者や現役政務官も含まれる。

 関係者によると、500コム側は一七年九月ごろ、海外から約二千万円を不正に日本に持ち込んだ疑いがある。仲里容疑者は、衆院が解散された同月二十八日、翌月に控えた衆院選の陣中見舞いとして秋元容疑者に現金三百万円を渡し、同時期に他の衆院議員五人にも現金を提供したと供述しているという。

 仲里容疑者は逮捕前、本紙の取材に「話すことは何もない」と語っていた。

 名前が挙がっている衆院議員五人のうち一人は先月、本紙に「中国企業があいさつに来たことだけは覚えている」と説明。他の事務所にも質問状を送ったが、いずれも二日夜までに回答はなかった。秋元容疑者は調べに全面否認している。

 一方、秋元容疑者とともに500コム本社を訪れていた自民党の白須賀貴樹衆院議員(44)=千葉13区=が同社側から現金を受け取っていた疑いがあることも、関係者への取材で分かった。特捜部は白須賀氏を任意で事情聴取する方向だ。

 関係者によると、白須賀氏は一七年十二月、秋元容疑者が同社本社などを二泊三日で訪れた際に同行。マカオのカジノも見学した。視察の過程で接待を受けた疑いもあるという。仲里容疑者が現金を提供したとしている衆院議員五人に、白須賀氏は含まれていない。

 特捜部は秋元容疑者を逮捕した先月二十五日、関係先として白須賀氏の千葉県印西市の地元事務所などを家宅捜索している。

 本紙は白須賀氏の事務所に文書で取材を申し込んだが、回答はなかった。

 

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