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【社会】

陛下 被災の苦労「身を案じてます」 新年一般参賀に6万8000人 

令和初の新年一般参賀で集まった人たちに手を振る天皇、皇后両陛下と皇族方=2日、宮殿・長和殿で

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 令和になって初の新年一般参賀が二日、皇居であり、天皇陛下は「本年が災害のない安らかで良い年となるよう願っております」とあいさつされた。陛下は、皇后さまや皇族方と宮殿・長和殿のベランダに計五回立ち、午前中の三回は上皇ご夫妻も姿を見せた。代替わり後、上皇ご夫妻が天皇、皇后両陛下と公の場で同席したのは初めて。宮内庁によると、六万八千七百十人が訪れた。

 陛下はお言葉で、昨年の台風や大雨の被災者を「いまだご苦労の多い生活をされている多くの方々の身を案じています」と気遣い、「わが国と世界の人々の幸せを祈ります」と述べた。上皇ご夫妻も両陛下と秋篠宮ご夫妻、眞子さま、佳子さまら成年皇族とベランダに並び、にこやかに手を振って集まった人々の祝意に応えた。

 皇居・正門前には午前九時十分の開門前から入場待ちの長い列ができた。愛知県瀬戸市の小学六年中(なか)美里さん(12)は、両陛下を同県に迎えた昨年の全国植樹祭で集団ダンスを披露したこともあり、「小学生最後の思い出に」と着物姿で都内の祖父(67)と早朝から並んだという。「みなさんの洋服の色がきれいで笑顔もすてきでした」と声を弾ませた。

 東京都武蔵野市の佐伯ミキさん(82)は今回が十七回目の一般参賀という。「陛下の声は、若いころの上皇さまと似ていて驚きました。親子で並ばれた姿はとても立派でほほ笑ましかった」と感慨深げに話した。

 新年一般参賀は戦後の一九四八年に始まり、平成に入って天皇家以外の皇族もベランダに立つようになった。平成最後の昨年は、平成で最多の約十五万四千八百人が訪れた。 (編集委員・阿部博行)

◆天皇陛下あいさつ全文

 新しい年を迎え、みなさんと共に祝うことをうれしく思います。その一方で、昨年の台風や大雨などにより、いまだご苦労の多い生活をされている多くの方々の身を案じています。本年が災害のない、安らかで良い年となるよう願っております。年の始めに当たり、わが国と世界の人々の幸せを祈ります。

 

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