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【社会】

逃亡直前 1人で外出 ゴーン被告、監視カメラに映像

ゴーン被告

写真

 保釈中にレバノンに逃亡した前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告(65)が昨年十二月二十九日昼ごろ、保釈条件で居住を指定された東京都港区の自宅から一人で外出する姿が玄関付近の監視カメラに写っていたことが、関係者への取材で分かった。

 海外メディアの報道では、被告は二十九日夜、出国したとみられる。関係者によると、外出後に帰宅した様子は確認されていないといい、東京地検は別の場所で何者かと合流して空港に向かった可能性があるとみて、入管難民法違反容疑で捜査している。

 監視カメラの記録では、ゴーン被告の外出と同じ時間帯に不審人物の出入りは確認されていない。

 被告が楽器の箱に入って自宅を出たとの友人の証言や報道もあり、警視庁と連携して経路にある防犯カメラの映像を分析。慎重に足取りを調べている。

 ゴーン被告は先月三十日、フランスのパスポートを持ってレバノンに入国。地検は今月二日、被告の自宅を捜索した。

◆逃亡に「違法に使われた」 トルコの航空会社告訴

 【ベイルート=奥田哲平、ニューヨーク=赤川肇】ロイター通信によると、ゴーン被告が日本出国時に乗ったプライベートジェットを運航したトルコ民間航空会社MNGジェットは三日、逃亡のために「違法に使われた」として、ゴーン被告を刑事告訴したと発表した。被告は先月二十九日にプライベートジェットで日本を出発、トルコを経由し、別のジェット機で三十日朝にレバノンに到着していた。

 被告は、国際刑事警察機構(ICPO)から国際手配書が発付されており、レバノン紙デーリー・スターによると、司法当局は来週にも事情聴取を実施する方針。ただ、暫定政権のセルハン法相はAP通信に、日本とレバノンの間に犯罪人引渡条約がないと強調。「ゴーン氏は普通の市民として到着した。レバノンには彼に対する嫌疑はない」と引き渡す考えはないと示唆した。

 一方、レバノンの弁護士グループが二日、ゴーン被告が敵対関係にある隣国イスラエルに入国したとして、起訴を求める報告書を検察当局に提出。レバノンではイスラエルとの過去の衝突から、法律で商取引が禁じられている。ゴーン被告は二〇〇八年にイスラエルを訪問し、電気自動車事業についてペレス大統領(当時)らと会談したという。

 ゴーン被告は二日、保釈中にレバノンに逃亡した経緯について、米国のPR会社を通じて「私はひとりで出国の準備をした。家族は何も関与していない」とする声明を発表した。

 欧米メディアでは、逃亡計画は妻キャロルさんが主導したと一部で報じられている。事実なら犯人隠避容疑などが適用される可能性もあり、ゴーン被告は「メディアの臆測はすべて不正確で誤りだ」と反論した。

 

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