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【社会】

ゴーン被告逃亡 関空、荷物X線検査せず

カルロス・ゴーン被告

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 前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告(65)がレバノンに逃亡した事件で、被告が出国に使ったとみられるプライベートジェット機に持ち込まれた荷物が、関西空港でエックス線検査を受けていないことが、関係者への取材で分かった。

 プライベートジェットの保安検査の要否は運航会社や機長の判断に委ねられており、関空関係者は「利用者の多くは搭乗実績が豊富なため保安チェックは甘くなる」と指摘。荷物のエックス線検査はしないケースが大半だといい、手薄な検査態勢の隙を狙った可能性がある。

 海外メディアの報道では、ゴーン被告は昨年十二月二十九日夜、関西空港から出国したとみられる。ジェット機の荷物はスーツケースと高さ一メートルを超える大型ケースが数点ずつで、被告が大型ケースに身を隠して機内に入ったとの臆測が出ている。被告の出国記録はなく、運航に当たり大きなトラブルはなかったとされる。

 航空法は保安検査について、運航する航空会社の責任で行うよう規定。エックス線検査は義務化されていない。関空を運営する関西エアポートによると、第二ターミナル内にプライベートジェットの専用施設があり、出入国や税関の審査は各関係機関の職員が実施。一方で保安検査は、運航会社側から必要との申告があれば、関西エアが委託した業者が行う態勢となっている。ただエックス線検査を伴う保安検査の要望はほとんどなく、税関での荷物の審査でも事前に申告するリストなどに不審な点がなければ、そのまま積み込むという。

 関空のプライベートジェット専用施設は二〇一八年に開業し、主に外国人富裕層が利用。関空のホームページによると、運航情報や保安検査の要否を記入した書類の提出と、一回につき二十万円の使用料が必要になる。

 

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