東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 1月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

介護職 ほっこり絵日記 24歳特養職員、つぶやき本に

写真

 介護施設で働く若手職員が出くわす職場のエピソードを描いた絵日記が「老人ホームに恋してる。」(祥伝社)=写真=として書籍化された。人手不足が深刻で、重労働な割に賃金が低いと言われる介護職。高齢者との何げない会話や夜勤での苦労話など悲喜こもごもを絵を交えてツイッターに投稿していたところ、介護に携わる人の共感を呼び、出版に至った。

 著者は静岡県内の特別養護老人ホーム職員の大塚紗瑛さん(24)。二〇一八年、京都にある芸大を卒業し勤務を始めた。

 初めて投稿した絵日記は「あーあ、今日も生きちまった。早く迎えが来てほしいよ」と、ため息をついた九十代の女性と交わした会話。大塚さんがつい「六十くらいでポックリ逝きたい」と言うと、「六十じゃあまだ若いよ!」「私はアンタのこれからが楽しみだよ」と切り返された一幕を描いた。

 すぐに介護職の人から「いろいろあって大変ですが、心にジーンときました」「この職業だからこその触れ合いを大切にしたい」との感想が寄せられた。家族の介護をしている人たちからも「ほっこりした」との反響があり、リツイート(転載)数は三万件を超えた。

 大塚さんは「食事や排せつなどの介助だけではなく、長く生きてきた利用者の昔話や習慣、優しさに触れられる瞬間がある。少しでも介護の仕事に関心を持ってほしい」と話している。

まんじゅうをお裾分けしてくれる施設利用者の女性を描いた絵日記の一こま

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報