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【社会】

ゴーン被告 マスク姿、新幹線で大阪へ 都内で協力者と合流

 日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)がレバノンに逃亡した事件で、ゴーン被告が昨年十二月二十九日、東京都港区にある保釈中の自宅から一人で外出した後、マスクで顔を隠しながら、新幹線で大阪に移動していたことが関係者への取材で分かった。同日夜、関西空港からプライベートジェット機で出国したとみられる。

 東京地検はゴーン被告が不法に出国したとして入管難民法違反の疑いで捜査。被告宅の監視カメラには、二十九日午後二時半ごろ外出する姿が写っていたが、帰宅は確認されていない。

 関係者によると、地検が警視庁の協力を得て多数の防犯カメラを解析したところ、被告は外出後に八百メートル西の高級ホテルに入り、協力者とみられる男性二人と合流。午後四時半ごろ、タクシーでJR品川駅に移動したという。

 その後、東海道新幹線の下り線に乗り、午後七時半ごろ新大阪駅で下車した被告らが、タクシーで関空近くのホテルに入ったことも確認された。被告は移動中、マスクで顔を隠していたとされる。

 さらに午後十時ごろには、ゴーン被告の姿はなかったものの、男性二人がホテルから大きな箱を二つ持ち出し、タクシーで運ぶ様子が防犯カメラに写っていたという。東京地検はこの箱の一つに、ゴーン被告が隠れていたとみている。

 国土交通省の担当者は本紙の取材に、関空から二十九日午後十一時十分、プライベートジェット一機がトルコに向かったことを明らかにした。ゴーン被告はトルコで別のプライベートジェットに乗り換え、三十日朝にレバノンに到着したとみられる。

 関係者によると、被告が出国に使ったとみられるプライベートジェットに持ち込まれた荷物は、関空でエックス線検査を受けていなかったという。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は、被告が関空から出国する際に潜んでいたとされる黒い箱の写真を掲載。音響機器を運ぶための箱に呼吸用の穴が開けられていたとし、米陸軍特殊部隊出身者二人が同行していたと報じている。

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◆15人程度関与か 20回訪日し下見

 【ニューヨーク=共同】ゴーン被告がレバノンに逃亡した事件で、米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は六日、被告の逃亡計画に多国籍の十〜十五人程度のチームが関与していたと報じた。計画を知る関係者の情報としている。

 チームは二十回以上にわたり来日して国内の少なくとも十の空港を下見。保安検査が甘く、警備上の「大きな穴」があると判断した関西空港を最終的に脱出ルートとして選んだという。

 関係者によると、チームは下見を重ね、関空のプライベートジェットのターミナルは他の空港よりも人が少なく、大型の荷物は検査機に入らないと把握していた。

 被告が逃亡を決意したのは昨年十二月下旬だった。計画には数百万ドルの費用がかかったという。

◆娘「父が自由になる」 2〜3カ月前、友人に

 【ベイルート=共同】ゴーン被告の娘が2〜3カ月前、家族ぐるみの親しい友人に「父が自由の身になる」と話していたことが分かった。この友人が6日までに共同通信の取材に答えた。

 ゴーン被告はレバノン到着後、米国の代理人を通じて声明を出し、逃亡に家族は関与していないと述べた。だが友人は、娘が事前に計画の一端を把握していた可能性があると指摘した。

 友人の説明によると、2〜3カ月前に東京都港区で被告の娘と会った際、娘は「父はもうすぐ自由の身になる」と語っていた。友人が判決が出るまでにはまだ時間がかかるのではないかと尋ねても「すぐに自由になる」と繰り返したという。娘はそれ以上の詳細を語らなかったが、友人は当時「何かが起こるのだろうか」と感じたと振り返った。

 ロイター通信は逃亡が3カ月前から計画されていたと報道。娘が友人に語ったとされる時期と一致している。

 

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