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【社会】

沖縄33年ぶり豚コレラ アグー飼育の養豚場 1800頭超、殺処分

 沖縄県は八日、うるま市の養豚場の豚が豚コレラ(CSF)に感染したと発表した。県としては一九八六年十月以来三十三年ぶりで、県はこの養豚場や感染の疑いが出ている別の養豚場の計千八百頭以上の殺処分を始めた。

 他から持ち込まれていない飼育豚の感染発生は、二〇一八年に岐阜県で発覚してから関東や中部地方などに広がり、イノシシが主な感染源とみられている。今回離れた地域で見つかり、農林水産省は感染経路を調べる。

 江藤拓農相は農水省の対策本部会合で、感染の疑いの出ている養豚場で沖縄の固有種の豚「アグー」を飼育していると説明し「沖縄県にとって大きな打撃になる可能性が否定できない。封じ込めに全力を尽くす」と述べた。玉城デニー知事は県の対策本部会議で「感染した肉を食べても人体に影響はない。正しい情報に基づき冷静に対応してほしい」と呼び掛けた。

 沖縄県などによると、養豚場から六日に県に通報があり、国の遺伝子検査で感染を確認。この養豚場に隣接する、別の業者が運営する養豚場の豚も感染の疑いがあることが県の検査で分かった。

 感染した豚を飼育する養豚場では八日午前、防護服に身を包んだ県職員や自衛隊員計約八十人が作業。入り口付近では車両への消毒作業が行われた。

 農相は八日に沖縄県を訪れ、玉城氏と意見交換する。同県を豚へのワクチン接種対象地域にするかどうかは調査を踏まえ判断する。

 豚コレラは豚やイノシシ特有の家畜伝染病で、発熱や食欲減退などの症状が現れる。強い感染力と高い致死率が特徴。人にはうつらない。

 国内では熊本県で九二年に感染が確認されてから動きがなかったが、一八年九月に岐阜県で見つかった。

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