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【社会】

川崎市水道トップ、住民説明会は部下に任せ忘年会へ 台風被害の住民ら 怒り心頭

 昨年十月の台風19号による被害を巡り、川崎市上下水道局が十二月五日夜、浸水被害が出た同市中原区の団地・上丸子住宅で自治会向け住民説明会を開いた際、組織トップの金子督・市上下水道事業管理者は参加せず、局内の忘年会に出席していたことが関係者への取材で分かった。

市側の説明に対し、被災者から不満が噴き出した昨年11月19日の住民説明会=川崎市中原区で

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 川崎市内では、多摩川に雨水を排水する樋管から、増水した川の水が逆流。中原区など五つの水門周辺で計百十ヘクタールが浸水した。上下水道局は逆流を防ぐゲートを閉めていなかった。

 同局は十一〜十二月、公開の住民説明会を八回開催。十二月五日夜の上丸子住宅の説明会には住民二十三人が参加した。関係者によると、同じ夜に市議会定例会の代表質問終了に合わせた「中間打ち上げ」として忘年会が企画され、同市川崎区内のホテルで金子管理者ら約四十人が参加していた。

 金子管理者は八回の説明会のうち六回に参加し、被害発生について謝罪していたが、上丸子住宅では大畑達也総務部長が謝罪した。他の一回は市議会対応で参加できなかったという。

 金子管理者は取材に「上丸子住宅の説明会を総務部長以下に任せることは十月末時点で決めてあり、忘年会はその後に企画された。忘年会も、台風15号で被災した他地域に応援派遣した水道職員を慰労する趣旨だった」と説明。その上で「被災した住民への配慮を欠いたと指摘されれば、そういう面もあったかもしれない」と釈明した。

 上丸子住宅の自治会は低層棟と中層棟計四棟の住民で構成。役員の男性は「一階住民は浸水被害に遭い、私も約二十日間、泥のかきだしを手伝った。市は責任を認めていない」と怒りを込めて語った。(大平樹)

 

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