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【社会】

ゴーン被告、逃亡手段は語らず 「嫌疑、真実ではない」独演2時間半

 【ベイルート=竹田佳彦】保釈中に不正に出国した前日産自動車会長のカルロス・ゴーン被告(65)が八日午後(日本時間同日夜)、逃亡先のレバノンの首都ベイルートで記者会見し、逮捕が「日産と検察の陰謀」と主張して無実を強調した。国営通信NNAによるとレバノン検察は九日、日本政府が国際刑事警察機構(ICPO)に提出した手配書に基づき、聴取する。

 ゴーン被告が公の場で話すのは、二〇一八年十一月の逮捕後初めて。各国メディアを前に、ゴーン被告は冒頭「出国の手段は話さない。なぜ脱出したのか話すために来た」と宣言。妻キャロル容疑者(53)=東京地検特捜部が偽証容疑で逮捕状=との接触禁止や弁護士が立ち会わない一日八時間の取り調べなど、日本の司法制度に対する不満をまくしたてた。「日本で拘束され、人権と尊厳を奪われた。嫌疑は真実ではなく、私は逮捕されるべきではなかった」とも主張した。

 約二時間半の会見では、不正とされた支出などについて、他の役員らが署名した書類を提示して無実を主張。日産から自分の追放に関わった人物として西川広人前社長や経済産業省出身の社外取締役ら経営陣五人の実名をあげた。「レバノン政府に迷惑がかかる」として実名は挙げなかったが、日本政府関係者の関与にも言及した。

 レバノンに逃亡後、ICPOの国際手配で今後は渡航先によっては拘束される可能性がある。ゴーン被告は業績が低迷した日産を復活させた実績を持ち出し「自分は不可能を可能にする」と強調。数週間以内に、無罪を示すさらなる証拠を示す考えを示した。

 参加したメディアはゴーン被告が選別した。会見で参加した日本メディアの少なさを問われたゴーン被告は「多くは日産や検察の情報を垂れ流してきた」と批判。終了後に会見場外であいさつすると述べたが、無言のまま会場を去った。

 

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