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【社会】

氷河期世代「人生取り戻す」 当事者ネットワーク結成

発足集会で活動内容などについて話す(左から)事務局の小島鉄也さん、増山麗奈代表、諸星たお副代表=10日、東京都新宿区で

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 バブル崩壊後の就職難で仕事が不安定となった人たちの正規雇用拡大を目指す「就職氷河期世代当事者全国ネットワーク」が十日に発足し、東京都新宿区の四谷区民センターで結成集会を開いた。介護職員やうつ病経験者、社会保険労務士ら三十代半ば〜四十代の有志二十人でスタートし、会員を募っていくという。

 集会では、ネットワーク代表を務める映画監督の増山麗奈さん(43)が「当事者の声を代弁し、省庁や国会に届けたい。『今更遅い。もう中年だし』とあきらめず、奪われてきた人生を取り戻すという思いで頑張りたい」とあいさつした。

 氷河期世代を支援する市民団体代表で、ネットの事務局を担当する小島鉄也さん(44)は「なるべく早く解決しないといけない。当事者が救われるように、また同じような思いをする世代が生まれないように活動したい」と話した。

 ネットは、非正規雇用を正規に転換した事業主への「特定求職者雇用開発助成金」支給や、年収三百万円未満で働く人を対象に減税と現金給付を組み合わせた「給付付き税額控除」の仕組みを導入することなどを訴えている。

 他にも病気や介護、育児などで一日八時間の勤務が難しい人向けの「短時間正社員制度」や、在宅介護をする家族への手当支給などを提言。既に、国の就職氷河期世代支援推進室に申し入れたという。氷河期世代が集う「ロスジェネ食堂」などを開き、それぞれの技能を生かした起業や就職の相談などを行っていく。

 政府は今後三年間で就職氷河期世代の正規雇用を三十万人増やす計画を掲げ、計六百五十億円超の予算を確保して集中的に支援する方針を示している。 (土門哲雄)

 

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