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【社会】

ホームドアない駅 また悲劇 白杖男性転落 ひかれ死亡 JR日暮里駅

 十一日午前零時五十分ごろ、東京都荒川区のJR日暮里駅のホームで白杖(はくじょう)をついて歩いていた視覚障害のある会社員森政和さん(53)=足立区舎人一=が線路に転落し、京浜東北線の大船発赤羽行き最終電車(十両編成)にひかれて死亡した。

 警視庁荒川署によると、森さんは改札につながる階段脇の幅一〜一・五メートルほどの場所から転落した。現場に点字ブロックはあったが、ホームドアはなかった。電車の運転士は「線路に落下している人を見つけてブレーキをかけたが、間に合わなかった」と話しているという。

 同じホームで向かい側の山手線はホームドアが設置されていた。JR東日本によると、京浜東北線側は二〇二〇年度以降にホームドアを設置する予定という。

     ◇

 視覚障害者がホームから転落する事故は後を絶たない。鉄道各社は駅の利用客数などを考慮してホームドアを順次設置しており、未設置のままのホームで悲劇が繰り返されている。

 国土交通省によると二〇一〇〜一七年度に視覚障害者がホームから転落したトラブルは六百五件あり、列車に接触して十人が死亡している。昨年十月には葛飾区の京成押上線京成立石駅で視覚障害のある女性=当時(66)=が転落し、列車と接触して死亡した。

 この事故の後、東京都盲人福祉協会は同駅を点検し、早期のホームドア設置などを要望してきた。同会の笹川吉彦会長(86)=新宿区=は「駅によってホームドアの設置がバラバラな現状があり、急いで付けてもらいたい」と訴える。

 今回、事故が起きたJR京浜東北線でも視覚障害者が命を落としている。一七年一月に埼玉県蕨市の蕨駅で盲導犬を連れた視覚障害のある男性=当時(63)=がホームから足を踏み外して線路に転落、列車にはねられて死亡している。

 JR東は三二年度末ごろまでに、東京圏の在来線の主要路線全ての二百四十三駅にホームドアを整備する計画。都内で山手線は大規模改修の必要な新宿、渋谷駅などを除く大半の駅に設置されたが、京浜東北線は日暮里や鶯谷(うぐいすだに)、田端、上中里駅などは設置されていない。 (土門哲雄、天田優里)

 

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