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【社会】

河井前法相夫妻、辞職否定 公選法違反疑い説明せず

報道陣の取材に応じる河井克行前法相

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 自民党の河井克行前法相の妻、案里参院議員の昨年七月の参院選を巡る公選法違反事件で、広島地検が十五日に夫妻の広島市の地元事務所を家宅捜索したことを受け、両氏が同日夜、東京都内で相次いで記者団の取材に応じた。ともに疑惑については語らず、議員辞職や離党を否定した。

 克行氏は昨年十月末、車上運動員に法定上限を超える報酬を支払った疑惑が報じられたことを受け法相を辞任。夫妻は開会中だった臨時国会の審議を全て欠席し、二カ月以上、公の場に姿を現していなかった。

 克行氏は十五日夜、記者団に「関係者の皆さんに大変なご迷惑とご心配を掛けた」と述べ、あらためて陳謝した。議員辞職と自民党からの離党は「考えていない」と否定し、二十日に召集される通常国会にも出席する意向を示した。

 地検の家宅捜索については「捜査に全面的に協力する」と述べたが、疑惑の詳細は「捜査に支障を来してはいけない。捜査の終了後、説明したい」と明らかにしなかった。

 案里氏も都内の別の場所で取材に応じ「有権者に申し訳ない」と陳謝。克行氏と同様に議員辞職も離党もしない考えを表明した。

◆運動員、倍額受領認める

 河井案里氏の参院選を巡る公選法違反事件で、一部の車上運動員が報酬の法定上限額の倍額を受け取ったと広島地検の任意聴取に説明していることが、関係者への取材で分かった。

妻の河井案里参院議員=いずれも15日夜、都内で

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 地検は十五日、同法違反の疑いで、案里氏や夫克行氏の地元事務所のほか、案里氏の秘書の自宅も家宅捜索。関係者によると、この秘書が違法報酬の支払いに関わったとみられる。地検は立件に向け押収資料を分析し、夫妻の関与も慎重に調べるもようだ。

 地検の聴取を受けた車上運動員の一人は今月上旬、共同通信の取材に応じ「法定上限を超えるプラスアルファの報酬をもらったのは事実だ」と証言した。

 案里氏の参院選では選挙カーでアナウンスする十数人の車上運動員に対し、日当として法定上限の一万五千円を超える三万円を支払った疑惑が浮上している。十数人は都市部と郡部の二つのグループに分かれ、案里氏らと選挙カーに乗り、支持を呼び掛けた。

 関係者によると、地検は既に複数の車上運動員への聴取を進めており、そのうちの一部が三万円の受領を認めている。報酬についての違法性を認識していたとみられる。

 

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