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【社会】

「表情豊かな弟だった」 相模原殺傷公判 遺族の調書読み上げ

 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で二〇一六年七月、入所者ら四十五人が殺傷された事件で、殺人罪などに問われた元職員植松聖被告(29)の裁判員裁判第四回公判が十六日、横浜地裁(青沼潔裁判長)で開かれた。検察側は前日に続き、犠牲者の遺族の調書を朗読。甲Mの男性=当時(66)=の人柄について、兄が「弟は表情豊かだった。ラジオのチューニングが好きで、きれいな音が出ると本当にうれしそうな顔をした」と語ったことを明らかにした。

 兄の調書では、植松被告がもし精神障害者だったら「憎みきれる自信がない」と障害者の家族としての複雑な心境も述べられていた。

 甲Nの男性=同(66)=は、姉の調書によると、ドライブが好きだったという。「毎月の面会が楽しみで、どこに連れて行こうか、何を話そうかといつも考えていた」。甲Oの男性=同(55)=の妹は調書で「兄のちょっとした表情の変化や成長を見ることが家族の幸せだった」と振り返った。

 争点は事件当時の刑事責任能力の有無や程度。弁護側は「大麻精神病により、心神喪失か心神耗弱だった」と無罪を主張。検察側は「正常心理の範囲内で、病的な妄想ではなく、単なる特異な考え方」として完全責任能力があったとの立場だ。

 起訴状によると、一六年七月二十六日未明、入所者の男女を刃物で突き刺すなどして十九人を殺害、二十四人に重軽傷を負わせたとされる。

 

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