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【社会】

相模原殺傷公判「相当なトラウマに」 負傷者親族の調書も朗読

 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら四十五人が殺傷された事件で、殺人罪などに問われた元施設職員、植松聖(さとし)被告(29)の裁判員裁判の第四回公判が十六日、横浜地裁(青沼潔裁判長)で開かれた。検察側は殺害された七人の遺族と、重軽傷を負った入所者二十四人の親族の供述調書を朗読。「ゲームのように尊い命を奪ったとしか思えない」といった遺族の指摘のほか、一命を取り留めたものの深刻な心の傷を負った入所者の様子が紹介された。

 検察側は十五日に犠牲者十二人の遺族の調書を朗読しており、すべての犠牲者十九人の遺族の調書が朗読された。

 殺害された男性=当時(66)=の遺族の調書で「ラジオのチューニングが大好きで、きれいな音が出るととてもうれしそうにした」などと、一人一人の生前のエピソードが紹介された。

 重軽傷を負った入所者二十四人の親族の調書は、家族が実名での審理を希望した尾野一矢さん(46)のほかは「乙A」「乙B」などの記号で読み上げられた。

 「乙G」と呼ばれた当時四十一歳の入所者の母は調書で「事件の映像が流れると目をそらし、精神的に相当なトラウマ(心的外傷)になったのだろう」と事件後も苦しみが続いていると明かした。「乙H」と呼ばれた当時四十二歳の入所者の母と兄の調書では「怖い思いをして心に深い傷を負ったと思う」などと、事件で受けた被害の大きさを代弁した。 (曽田晋太郎)

 

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