東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 1月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

施錠しない車、盗まれ事故 管理会社の責任認めず

 施錠せず、鍵を車内に置いていて盗まれた車による交通事故について、車を管理、使用していた会社が賠償責任を負うかどうかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第三小法廷は二十一日、「会社に管理上の過失はない」として賠償責任を否定した。その上で、約七百九十万円の賠償を命じた二審東京高裁判決を破棄し、会社側の逆転勝訴とした。

 裁判官四人全員一致の結論。

 会社に管理上の過失があるか、過失がある場合は事故との因果関係が認められるかが争点だった。林景一裁判長は「会社は車の鍵を保管する場所を内規で定めるなど、盗難防止の措置を講じていた」と指摘。従業員が内規に従っていなかったことも把握しておらず「過失は認められない」と述べた。

 過失があった場合の事故との因果関係については判断を示さなかった。

 判決によると、川崎市内にある築炉会社の独身寮に止めていたワゴン車が二〇一七年一月十八日未明に盗まれ、約五時間後、盗んだ男が横浜市内で居眠り運転し、停車中の大型トラックに追突。ほかに二台のトラックを巻き込んだ。巻き込まれた車を所有する会社二社と損害保険会社が、築炉会社に修理代などを求めて提訴した。

 一八年一月の一審東京地裁判決は、管理上の過失を認めた一方で事故原因は盗難と居眠り運転だとし「過失と事故に相当因果関係は認められない」として築炉会社の責任を否定した。しかし同年七月の二審判決は「盗難の危険にさらした状態でワゴン車を放置した」と判断、盗難から居眠り運転、事故までの流れを予想できたとして築炉会社の責任を認めていた。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報