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【社会】

共通テスト「再試行せず」 記述式見送りで文科相

 来年から実施予定の大学入学共通テストについて、萩生田光一(はぎうだこういち)文部科学相は二十一日の閣議後会見で、あらためて試行調査を行う予定はないと述べた。試行調査は二〇一七、一八年度の二回行われたが、英語民間検定試験と国語・数学記述式問題の導入見送りで当初の想定と違う形となり、教育関係者は「試行調査を行わないのは、テストとしての適格性が疑われる」と指摘している。

 試行調査は、本番前に新しいテストの狙いに基づいて問題を作成し、高校生らに解答してもらう。平均点や得点分布、問題ごとの正答率などから、受験生の学力が的確に識別できるテストになっているかを分析し、改善に生かす。

 これまで二回の試行調査は英語民間検定試験と記述式問題の導入を前提とし、見送り後は行われていない。萩生田氏はあらためて行わない理由について「試行調査は記述式等について行ったものであり、記述式は見送りを決定した。その他は既に公表している内容で問題づくりが行われると思う」と説明した。

 これに対し、学者らでつくる「入試改革を考える会」代表の大内裕和中京大教授は「記述式がなくなると、他の問題を解くのにかけられる時間の配分が変わるなど、テスト全体に影響する。単純に記述式が抜けた穴を別の問題で補えばいい話ではない」と指摘。

 共通テスト実施まで既に一年を切っており、「試行調査をやり直す時間がないなら実施を延期し、現行のセンター試験を継続するべきだ」と話している。 (柏崎智子)

 

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