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【社会】

食品表示 アーモンド追加 アレルギー患者ら、なお制度不満

 食品に含まれる原材料の表示は、食物アレルギーがある人にとって死活問題だ。消費者庁は昨年九月、表示をメーカーに推奨する「任意表示」の品目にアーモンドを追加した。表示を義務付ける「特定原材料」にクルミを指定することも検討している。「木の実類」のアレルギー患者増加を受けた措置だ。

 表示制度では、重篤度が高い牛乳や卵、小麦など七品目を特定原材料に指定。特定原材料より発症数が少ない大豆など二十種類を任意表示としている。アーモンドは二十一種類目。クルミは任意表示から、特定原材料への「格上げ」が検討される。

 国立病院機構相模原病院(相模原市)による調査では、確認された二〇一七年の食物アレルギーの発症例は四千八百五十一件。うち卵、牛乳、小麦の「三大原因」に次ぐ四位に「木の実類」が入った。一四年の前回調査では八位だった。

 アレルギー患者らを支援するNPO法人「アトピッ子地球の子ネットワーク」(東京)の赤城智美事務局長は「誤食を防ぐ上で重要」と評価する一方で、制度自体の問題点も指摘する。

 例えば、任意表示に含まれるサケやサバにアレルギーがある人の多くは、別の魚でも症状が出やすいという。「患者は食品選びに苦労している。海外のように『魚類』とまとめるなど、工夫が必要」と訴える。

 赤城事務局長は表示制度の問題点について「患者がどういう暮らしをし、何を感じているか、一般の人が知る機会が少ないのも原因」と指摘している。

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