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【社会】

相模原殺傷 差別主張 法廷でも 被告人質問で口調はっきり

 「意思疎通の取れない重度障害者は生きる価値がない」。二十四日に横浜地裁で始まった相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で、入所者ら四十五人が殺傷された事件の被告人質問。植松聖(さとし)被告(30)が法廷で自らの考えなどを詳しく語る初めての機会となったが、従来の差別主張を改めて繰り返した。 (曽田晋太郎)

 黒のスーツに白いワイシャツ姿で法廷に姿を見せた植松被告。青沼潔裁判長に促されると、ゆっくりと証言台の前に進み、裁判長に一礼して着席した。自傷行為をしたとみられる右手の小指には依然、包帯が巻かれていた。

 被告は終始、質問する弁護人の方を見てはっきりした口調で質問に答えた。何の裁判をしているかを問われると「重度障害者を殺傷した事件の裁判です」などと落ち着いた様子で答え、「意思疎通できない人間は安楽死させるべきだ」「やまゆり園で重度障害者は必要ないと思った」と語った。

 大麻の乱用により心神喪失だったなどと主張する弁護人が大麻の話を聞き、別の質問に移ろうとした際、植松被告が「もう少し話していいですか」と求める場面もあった。午前中は質問がひと区切りしたタイミングで休廷となり、約一時間で審理を終えた。

 傍聴した神奈川県寒川町の大学四年、斎藤拓崇(ひろたか)さん(22)は「『意思疎通の取れない重度障害者は安楽死させるべきだ』と、かなり強い口調で主張する被告の発言が印象的だった。本当に被告の考え方は変わることはないのだと思った」と感想を話した。

 

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