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【社会】

植松被告「責任能力ある」 弁護側の主張否定 相模原殺傷 被告人質問

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で知的障害のある入所者ら四十五人が殺傷された事件で、殺人罪などに問われた元施設職員、植松聖(さとし)被告(30)の裁判員裁判の第八回公判が二十四日、横浜地裁(青沼潔裁判長)であり、被告人質問が行われた。植松被告は「自分は刑事責任能力があると考えている。責任能力を争うのは間違っている」と述べて弁護側の無罪主張を否定し、「意思疎通の取れない人間は安楽死させるべきだ」と持論を展開した。(土屋晴康)

 植松被告は弁護人から「弁護人の主張は分かっていますか」と問われ「心神喪失や耗弱で減刑、無罪を主張している」と答えた。その後、「責任能力を争うのは間違っている。責任能力がなければ即死刑にすべきだと考えます」と語った。「(犯行は)正しい考えに基づき行動したのか」という質問には「はい。そういうことです」と言った。

 意思疎通の取れない障害者については「(介護に)お金と時間を支給されている限り、安楽死させるべき」と主張。当初は家族の同意があればと考えたが、障害者を愛する家族がいると知り、家族の同意がなくても安楽死させるべきだと考えるようになったとした。理由について「国の借金が減り、世の中は幸せにぜいたくできる」と述べた。

 大麻については二十三歳ごろから週二〜四回のペースで吸っていたと認めた。「本当にすばらしい草。深く感謝している。嗜好(しこう)品として使用、栽培することを認めるべき」と語った。

 公判の争点は、犯行時の刑事責任能力の有無や程度。弁護側は大麻の影響などにより心神喪失か心神耗弱だったとして無罪を主張。

 検察側は「(大麻の使用は)犯行の決意が強まったり時期が早まったりしたにすぎない」とし、完全な責任能力があったと主張している。

 これまでの公判では、元交際相手の証人尋問などがあり、植松被告は二〇一二年十二月に同園で働き始め、当初は「障害者はかわいい」「今の仕事は天職」などと話していたことが明らかになった。

 しかし、一五年六月ごろに「意思疎通の取れない障害者は生きている資格がない」と語るようになり、その年の冬以降、多くの友人らも同様の発言を聞いたという。

 この日は用意された二十五席の傍聴券に、九百四十一人が並んだ。被告人質問は二十七日、二月五、六日にも行われる予定。

 

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