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【社会】

アフガニスタン男性が息子にナカムラ、命名 中村哲さん銃撃2日後誕生

22日、アフガニスタンの首都カブールで、ナカムラ・ムスリムヤールちゃん(中央)をあやす父サミウラさんと子どもたち=共同

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 【カブール=共同】アフガニスタンの首都カブールの市民が、昨年十二月四日に同国で殺害された福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」現地代表の医師中村哲さんにちなんで、事件二日後に生まれた男の赤ちゃんを「ナカムラ・ムスリムヤール」と名付けた。命名した父サミウラさん(39)は「人々に尽くす息子になってほしいから」と理由を述べた。

中村哲さん

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 サミウラさんは中村さんがかんがい事業を手掛けた東部クナール州の出身。中村さんの事件を知って「悲しくて悔しくてたまらなかった」と振り返り、息子が生まれてすぐに「中村さんの功績を忘れてはならない」と命名を決意した。

 アフガンでは国教のイスラム教にまつわる名前を付けるのが一般的だが、家族から反発はなかったという。日本語が分かる知人に相談し「中村」に「イスラム教に反する意味はない」との説明も受けた。ただ、イスラム教徒かどうか判別できないため「イスラム教徒の隣人」を意味するムスリムヤールを付け加えた。

 「国を挙げてイスラム教徒のために働いた中村さんを守るべきだった」と悔やむサミウラさん。四人きょうだいの三男として生まれたナカムラちゃんには「名前負けせず、英雄の信念を受け継いでほしい」と期待した。長男メヘラージさん(11)も「中村先生のように立派な人物になってほしい」と笑顔で語った。

 

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