東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 1月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

多摩モノレール延伸着手へ 武蔵村山の悲願 市民「早期完成を」

写真

 東京都は新年度、多摩都市モノレールの上北台駅(東大和市)−箱根ケ崎駅(瑞穂町)間の延伸事業に着手する。二十四日発表した新年度予算案に、調査や基本設計の費用一億二千万円を盛り込んだ。

 開業時期は未定だが、設計・工事には十年以上かかるとみられる。

 延伸区間は、現在の北側の終点・上北台駅から北西に向かい、JR八高線の箱根ケ崎駅までの約七キロで、東大和市、武蔵村山市、瑞穂町の三市町にまたがる。事業費は約八百億円と見込まれており、今後、国や都、沿線自治体などで費用分担を協議する。駅の数や設置場所などは未定。

 上北台駅−箱根ケ崎駅間の延伸は、都が優先的な整備を掲げる「優先六路線」の一つ。延伸に向けた道路の拡幅工事などが進んでいることなどから、ほかの優先路線に先行して着手することになった。

 多摩都市モノレールは都、鉄道事業者、沿線自治体などが出資する第三セクター会社が運営。多摩センター駅(多摩市)−上北台駅間の約十六キロを計十九駅で結んでおり、沿線には多摩動物公園や複数の大学がある。一日の平均乗車人数は約十四万四千人(二〇一八年度)。多摩センター駅−町田駅(町田市)間などにも延伸構想がある。 (岡本太)

 ◇ 

 多摩都市モノレールの延伸事業決定について、都内の市で唯一、鉄道の駅がない武蔵村山市の藤野勝市長は「市民の長年の悲願である延伸の実現に向けた大きな前進で、早期の事業化を期待する。市としても沿線のまちづくりにしっかり取り組みたい」とコメント。同市の高校一年宮崎大吾さん(16)は「便利になるし、田舎のイメージから抜け出せる」と喜びながら、整備に十年以上かかるとの見通しについては「通勤で使うかもしれないので、もう少し早く完成させてほしい」と注文した。

 瑞穂町のJR箱根ケ崎駅前でお茶販売店を経営する宮崎弥生さん(59)は「なかなか話が進まず、あきらめかけていたけれど、本当に延伸するんだ」と驚いた様子。近くにハイキングを楽しめる野山北・六道山公園など豊かな緑があることに触れ、「都心方面からも多くの人に来てもらいたい」と期待した。 (服部展和)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報