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【社会】

通商代表部の組織的スパイ? 「接近→接待→現金」 常とう手段に ソフトバンク元社員

 元ソフトバンク社員が在職中、在日ロシア通商代表部職員らに社内機密を漏えいしていた疑いが判明した。在日ロシア通商代表部は日ロの貿易関係を扱う部署で、職員らは日本の先端技術に目を付けたとみられる。警視庁幹部は「日本の重要な社会経済インフラを狙っている」とし、スパイ行為が組織的に行われた可能性もある。

 警視庁公安部によると、逮捕された荒木豊容疑者は職員らから現金を受け取っていたほか、飲食の接待も受けていたとみられる。

 ロシアのスパイ活動に詳しい日本政府関係者は「まず狙った相手と名刺交換をした後、お茶や酒を飲み、カネを渡していくのが常とう手段。徐々に深みにはめていく」と日本国内で暗躍するスパイの実態を明かす。

 ロシアの政府機関の職員によるスパイ行為は以前から繰り返されてきた。二〇一五年には、陸上自衛隊の東部方面総監を務めた元陸将が、在日ロシア大使館の情報機関員にそそのかされ、自衛隊内部の冊子「教範」を渡していた事件が発覚。この情報機関員はロシアに帰国後、政府系出版社から自衛隊に関する解説書を出版していた。

 政府関係者によると、ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)は軍の機密情報を狙い、旧ソ連国家保安委員会(KGB)の流れをくむロシア対外情報局(SVR)は企業などの機密情報を狙って日本で活動しているという。政府関係者は「ロシアのスパイは企業の関係者らに接触を試みており、警戒が必要だ」と語った。 (木原育子、藤川大樹、柏崎智子)

 

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