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【社会】

浅草のスマートボール閉店 70年に感謝

閉店を前にスマートボールを楽しむ大勢の人たち=26日、東京・浅草で

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 七十年以上の歴史を持つ東京・浅草(台東区)のスマートボール専門店「三松館(みまつかん)スマートボール」が二十六日、閉店した。最後にゲームを楽しもうと、店は多くの人でにぎわった。

 閉店時刻の午後七時を過ぎても、店にはスマートボールで遊ぶ子どもの声やボールの音が響いた。二代目店長の江川明智(あきのり)さん(71)と妻実希さん(68)は笑顔で応対した。閉店が寂しくて泣きだす男児(9つ)もいた。

 最後の客が店を出たのは午後八時半ごろ。家族連れら約二十人が拍手を送る中、明智さんは笑顔で店のシャッターを下ろした。閉店後、明智さんは「お客さんの助けがあってここまでこられた。感謝しかありません」と目を潤ませた。

 数カ月に一度のペースで通ったという渋谷区の会社員川隅潤吉さん(56)は「二人の優しい人柄も店の魅力のひとつ。感謝を伝えに最終日に訪れた」と話した。

 同店は一九四八年に創業。近年は土、日、祝日の午後一〜七時のみ営業してきたが、建物の老朽化といった理由から閉店を決めた。六十年以上使い続けた遊戯台は高齢者施設などへの寄贈を検討しているという。 (天田優里)

 

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