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【社会】

電気回路の一部故障 伊方原発 電源喪失トラブル

 四国電力の長井啓介社長は二十七日、伊方原発(愛媛県伊方町)で一時電源喪失などのトラブルが相次いだことを受け、県庁で中村時広知事に謝罪し、十七日の広島高裁の伊方3号機運転差し止め仮処分決定に対する不服申し立てを「今はできる状況ではない」と当面見送る方針を示した。一方で決定に問題があるとの認識を改めて示し「(申し立ての)期限はないが、だらだら引き延ばすことは考えていない」とした。

 また四国電は二十七日夜、電源の一時喪失トラブルに絡み、送電線につながる電気回路の一部で故障を確認したと明らかにした。トラブルの原因になったかどうかは不明で、さらに詳しく調べる。

 中村知事は長井社長に「東日本大震災後、緊張感が浸透し続けているのか心配だ」と指摘した。四国電は原因究明までの間、山田研二原子力本部長を伊方原発に常駐させる。

 長井社長は二十七日、伊方町も訪れ高門清彦町長に謝罪。町長は「重大な事態で影響は多大」との注意文書を渡した。町によると、四国電への文書による注意喚起は異例。

 伊方原発では3号機の定期検査中の二十五日午後、発電所内が停電。非常用ディーゼル発電機が起動するなどし、約十秒後に復旧したが、四国電は「ほぼ全ての電源が一時的に喪失した」と説明した。

 停電は原発に電気を供給する送電線の部品の取り換え作業中、異常な電流が流れた場合に電気を遮断する装置が作動して起きた。送電線につながる四つの電気回路のうち一つから、通常は発生しない放電に伴うガスが検出された。遮断装置の作動との関連を調べる。

 今月十二日には制御棒一体が約七時間原子炉から引き抜かれる状態に。二十日には、使用済み核燃料プール内で燃料を点検中、燃料が点検装置に正しく挿入されずに装置の枠に乗り上げ、燃料の落下を示す信号が発信した。

 四国電は二十五日、相次ぐトラブルを受け定検作業を当面見合わせると明らかにした。

 

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