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【社会】

横浜でIR産業展 事業者、熱意PR/反対派「犯罪の温床」

IR関連の企業が出展した「統合型リゾート産業展」=いずれも29日、横浜市西区で

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 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致を目指す横浜市で二十九日、IR関連産業の見本市「第一回横浜統合型リゾート産業展」が開かれた。IR事業に絡む汚職事件を受け、この日も国会では推進の是非を巡る議論が噴出。問題が山積する渦中だけに、会場前では誘致に反対する市民らが批判の声を上げた。 (杉戸祐子、福浦未乃理)

 産業展は昨年五月に大阪市で行われたが、首都圏では初めて。主催者によると、国内外の約五十社が出展、六千五百人が集まった。

 ラスベガス・サンズやウィン・リゾーツなど海外のIR事業者など六社の幹部が相次いで講演し、経済効果や横浜参入への熱意をアピールした。このうち唯一の国内事業者でパチスロ・ゲーム機器大手セガサミーホールディングスの里見治紀社長は講演前、取材に応じ「(汚職事件は)市民が反対する理由と違う。依存症や治安、青少年への影響といった市民の不安の解決に集中したい」と話した。

 産業展では横浜市の平原敏英副市長が講演し、「横浜が将来にわたり観光立国の一翼を担えるよう、先を見据えて取り組みたい」と誘致への意欲をアピール。「世界に認められる健全なIR施設を造りたい」と呼び掛けた。

 会場前では、市民約四十人が「カジノは犯罪の温床」と書かれたのぼり旗を掲げ、誘致撤回を求めた。同市戸塚区の大学非常勤講師須藤恵美さん(46)は「横浜だけ汚職が起きないと言われても信頼できない」。鶴見区の無職伊藤新さん(72)は「事件は氷山の一角。カジノは横浜だけでなく、日本のどこにも造ってはいけない」と訴えた。また、誘致に反対し、是非を問う住民投票を目指す市民団体「カジノの是非を決める横浜市民の会」は、汚職事件を受けて誘致中止を求める要望書を林文子市長宛てに提出した。

「統合型リゾート産業展」の会場近くで、カジノ誘致反対を訴える人たち

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