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【社会】

自傷は「謝罪示すため」 植松被告殺害は正当化 本紙記者と接見

 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら四十五人が殺傷された事件で、殺人罪などで公判中の元施設職員植松聖(さとし)被告(30)が二十九日、勾留中の横浜拘置支所で本紙記者の接見に応じた。初公判で右手の小指をかみ切るようなしぐさをしたことについて「二年ぐらい前から考えていた。言葉だけの謝罪では納得できなかった」と語った。

 植松被告は横浜地裁で八日にあった初公判で「皆さまに深くおわびします」と述べた後、右手の小指をかみ切るようなしぐさをした。接見では「かんだのは利き腕なので。(自分にとって)嫌な方を選んだ」と述べ、謝罪の姿勢を示すためだったと説明。翌朝には、拘置支所の自室で右手の小指の先をかみ切ったという。

 おわびの相手は「亡くなられた方やその家族、迷惑を掛けた人」と説明。「嫌な思いをさせてしまったこと」への謝罪だとしたが、入所者を殺害したこと自体は「申し訳ないと思うが、仕方ない」と従来通り正当化を続けた。

 植松被告は「死刑になるつもりはありません」と語った。「二回目の公判で裁判長の顔を見て、死刑宣告されると思った。今まで考えてこなかったが、死刑判決出るな、あー、死刑だなと思った」とも語った。

 公判で植松被告が「責任能力はある」と述べたのに対し、弁護人は「心神喪失か心神耗弱」として無罪や刑の減軽を主張しているが、「折り合いをつけてやってくれているので、ありがたい」と述べ、受け入れていることを明らかにした。

 次回公判は二月五日。殺害された入所者の遺族や、重傷を負った尾野一矢さん(46)の家族らが被告人質問する。 (曽田晋太郎)

 

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