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【社会】

新型肺炎 206人帰国 2人肺炎 容体は安定

入院患者の症状を説明する荏原病院の芝祐信副院長(左)と駒込病院の今村顕史感染症科部長=29日、都庁で

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 新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、中国湖北省武漢市から邦人二百六人が帰国した二十九日、発熱やせきの症状がある十二人が入院した。うち都立病院などに搬送された五人は新型コロナウイルスの検査で陰性と判明。症状が出ていない残るほとんども千葉県内のホテルに滞在、帰宅できない状況が続く。専門家らはパニックを戒めながら「まず風邪予防の対策を」と訴えている。

 帰国邦人のうち、東京都立病院と都公社病院に搬送された五人の患者について、都は二十九日、記者会見し、うち二人が肺炎を発症していると明らかにした。容体は安定している。残りの三人は呼吸器症状などはなく、症状がほぼ消えている人もいるが、「リスクが高い地域にいた方なので、万全の態勢をとった」としている。

 肺炎と診断されたのは、都公社荏原病院(大田区)に搬送された四十代男性と五十代男性。四十代男性は入院時、体温は三七・六度でせきや発熱があり、五十代男性は入院時の体温は三六・九度、せきやたんの症状があった。同病院の芝祐信副院長は「(二人とも)経過はいい方向」と話し、比較的軽症という。

 荏原病院のほかの二人は、飛行機内検疫で体温が三七度台後半とやや高めだったが、入院時は三六・八度と三七度で、せきなどもない。四人とも昼食をとるなど食欲があり、「見た目は普通の状態」(芝副院長)だという。

 一方、都立駒込病院(文京区)に入院した五十代の女性は、羽田空港に到着後に吐き気を訴えて搬送された。入院時に症状はなく、今村顕史感染症科部長は「症状の変化もあり得るので入院を勧めた」と説明した。

 五人のウイルス検査は国立感染症研究所と都健康安全研究センターで行った。潜伏期間が終わる二週間程度は経過観察が必要で、外出を控えるよう求める。 (原昌志)

 

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