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【社会】

高浜3、4号機停止へ 関電、テロ対策遅れ 全国2例目

 関西電力は二十九日、テロ対策施設の設置の遅れから高浜原発3、4号機(福井県高浜町)を八月と十月にそれぞれ停止すると発表した。テロ対策施設の完成遅れにより原発を停止するのは九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)に続き全国二例目。代替とする火力発電の燃料費がかさみ経営への打撃となる。

 関電は二十九日、原子力規制委員会に二〇二〇年度から三年間の新たな運転計画を提出した。停止期間を3号機が八月二日から十二月二十二日まで五カ月弱、4号機は十月七日から来年二月十日まで四カ月強とし、今年十一月末までにテロ対策施設を完成させる予定。当初は一年程度の停止を想定していたが、工事の工程を見直し短縮した。

 関電は大阪市内で記者会見を開き、高浜二基の停止で火力発電の燃料費が毎月約九十億円上乗せになるとの試算を示した。一定の前提に基づき計算すると二一年三月期連結決算で三百三十七億円の減益要因となる。原子力事業本部の近藤佳典副事業本部長は原発停止で電力が不足する可能性について「必要な電力の供給能力は(他電力からの)融通などで確実に確保する」と述べた。

 テロ対策施設は「特定重大事故等対処施設」(特重施設)で、航空機衝突などに備えた緊急時制御室や予備の電源、冷却ポンプなど。東京電力福島第一原発事故を教訓に設置が義務化された。規制委は設置期限の約一週間前までに完成しなければ運転停止を命じる方針を決めていた。

 高浜3、4号機はいずれも定期検査中で現在発電していない。3号機は五月上旬、4号機は二月下旬に営業運転に復帰する見通しだが再び停止することになる。

 関電は福島原発事故後、高浜3、4号機と大飯3、4号機(福井県おおい町)の計四基を再稼働した。大飯は二二年八月に迎えるテロ対策施設の設置期限に間に合うよう工事を急ぐ。

 

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